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***堕散る(おちる)***
第13章 step13七段目…休日二日目
ウェイターがワゴンを押してきて、見たこともないご馳走が沢山並べられる。

おやっさんのグラスに赤ワインが注がれる。

「飲むか?」

「車と未成年ですよ…」

「ほな再会に乾杯しよか。」

水とワインで乾杯する。


行くと自分で言ったものの場違いな気がして緊張する。


「良くきたなぁ…さて名前は?」

「ルリです。」

「ルリちゃんかぁ…
ワシのことは【おじさま】って呼べや〜」

「はっ、はい、おじさま…」

「ッチ…気色悪い。」

「坊主なんか言ったかぁ?」

「いや何も…」

「そうか、まぁ冷めんうちに、たんと食え。」

キャビア、フォアグラ、トリュフ…他にも、どこどこ産の貴重な何々だ。
食事の説明をしながら話をして食べる。

ワタシはお礼を言うタイミングを失ったまま、食べたことのない美味しい料理をいただいた。

ハルトがおじさまにワインを注ぐ度に、

「飲ませてごまかそうったって、そんなものは通用しない。」

みたいなことを関西弁で言っていた。


珈琲を飲みながら、

「坊主〜休みはいつまでだ?」

「あと3日です。」

「ほな、明日と明後日も顔出せや、ちょうどワシもここにいるし…
いいやろ?ルリちゃん。」

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