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***堕散る(おちる)***
第14章 step14八段目…体を貸すこと
寝室は真っ暗でお酒の臭いがした…

カーテンを開けて、飲みかけのグラスを片付ける。
戻ってもハルトはベッドに横たわったままで

「おはよう…ルリ」

「おはようございます。」

やっと目覚めた…

「ハルト…おじさまのところには、行かなければならないんですよね?」

「…ああ」

「でしたら、早くに出かけて、早く此処に戻って来ませんか?」

「かみさんみたいだな。
それに、おじさまじゃなく、狸じじいだろ…」

ルリが来た、俺と一緒にいることを選んだことについては、互いに触れない。

俺が何故、仕事が手につかず、深酒しても酔えず、朝方まで飲んで、今、頭が回らないかも…考えない。

とりあえず、仕事のように淡々と事務的にこなせば、過ぎていくこと…

ルリに新しい下着を出す。今日は赤だ。

「ハルト…これは帰って来たら付けます。黒はありますか?」

ルリのいう通りにする。
黒の下着をルリに付けてやり白のドレスを着せる。

「今から、向かうから…
昼飯は一緒にしない…
用が済んだら、昨日のように、部屋とシャワー使わせてもらう。」

『ほう、来なはるんやぁ〜、ルリちゃんワシのダイヤ…』

ブチっ…

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