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***堕散る(おちる)***
第3章 step3初めの一歩

「リップはお金払ってルリのものにして。」

「すみませんでした。」

ルリがお金を出す。

「俺、明日休みだから、薬のこと心配だったら連絡して…」

携帯番号のメモを渡す。

「リップ塗ってあげるよ。」

ルリの唇を薄く開きリップをつける。

唇の端に軽くキスをして、ルリを立たせ鉄扉に連れていく。

「あの…名前を教えて下さい。」

「あっ
ハルトね。

人を治すと書いてハルト。ルリのことも治してあげるよ。

そして二度と盗みはいけないよ。」

リップをルリの手に握らせ鉄扉の向こうに押し出した。

ガンッ…

鉄扉の閉まる音。

そして俺は期待する。



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