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***堕散る(おちる)***
第14章 step14八段目…体を貸すこと
家の風呂でゆっくりする。

「ハルト…また抱いてください。」

「ルリ、明日キツくなるよ?」

「帰ってきてからが、今日の始まりと決めてましたから…」

ルリを抱えベッドにいく。また拘束具で固定する。
そして、目隠しをつける。

「俺を体で覚えて、俺を感じろ。」

優しく抱くべきか迷ったが、トランス状態にしてしまう方が、ルリが楽だと考えた。


何かが引き金で、あのルリが出るかもしれない。
でも二人きりなら対処できるし、引き金を探らなければならない。


氷とハサミを用意した。


赤い下着は、淡い桜色のルリには似合わない。ルリは負けていないが、場違いな赤が浮いて見える。


「ルリ、抱いて欲しいと言ったことを、後悔するほどイカセてやる。
もういらないと言ってもやめない。

俺に狂えばいい。」

シャキン、シャキン…

ハサミの音を聴かせる。

ブルッ…

恐怖で震えるルリの耳元でも、

シャキンっ…

ビクッと震えるルリ。


髪の毛の束を引っ張る。

ヒッ…

シャキン、シャキン、

「ルリの綺麗な髪の毛欲しかったんだよね…。」

あちこちから毛束を取り、

シャキン…シャキン…

ルリが鳥肌を立てて怯える。
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