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***堕散る(おちる)***
第16章 step16十段目…二人きりの休日
ワタシにしてみれば、小さな何でもない日常が、
ハルトには沢山欠けている…

その中には、大人の今、必要ないものもあるかもしれない…

体験出来なかった小さな喜びを、ずっと一緒にいて、一緒に味わっていこう…

そう思った。

ハルトがピョンとブランコから飛び降りた、片足立ちで、よろめく…
ワタシは支えるふりをして抱き着き、ハルトの胸で涙を拭った。

「サンダル取ってきますね」

「いいよ」

ハルトがケンケンしてサンダルのところまで行く。
後ろ姿に子供のハルトが見える気がした。

玄関に入ると、

チィー…

背中のファスナーを開けてドレスを脱がされた。

フンフン鼻歌を歌いながら、ワタシの周りを回る…

ギュン…

背中を押されて前屈みにされる。内ももから割れ目まで、さっと撫でられる。

ん〜やっぱ濡れてないかぁ

独り言をいい服を脱ぎながら、部屋に入っていった…

「夕飯の準備始めていいですか?」

「あぁ…いいよ、なに作るの?」

「簡単にできる中華の予定です。」

「だから、何?」

さっきからハルトが子供に見えて仕方ない…

「青椒肉絲と焼売と餃子…卵スープも作ります…」

「ふ〜ん」

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