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***堕散る(おちる)***
第16章 step16十段目…二人きりの休日
「だから落ち着くんだ…」
ハルトがどんな表情で話しているのか…
見てはいけない気もしたけど、見上げてしまう…
さっ…
避けるように、ハルトがワタシの胸に耳を当てる…
「ルリの心臓の音もね…
同じ音がする…」
ハルトが…
戻りたい平和な時は、
生まれる前の時間…
生まれてすぐから、それほど辛い時間がずっと続いてきたということ…
ワタシはハルトの髪を撫でた。普段はセットしているけど
元々はサラサラの髪…
珈琲が出来るまで…
ハルトの髪を撫でていた。
「珈琲できたね…」
ハルトがさっと立って珈琲を入れる。
どんな表情で話していたのか…
わからずじまいだった。
ワタシも溢れそうだった涙をこっそり拭う…
珈琲を飲む…
「これから、ビデオ観賞するよ。」
キッチンとの仕切りにスクリーンが降りる。
部屋が暗くなる。
カーテンも閉まる。
ハルトは全部手元のリモコンで操作する。
スクリーンに淡い光が当たり、徐々に色を持ち、映像が鮮明になってくる。
画面が3分割されている。同じものが3方向から撮られているようだ。
あっ…昼間の寝室…
ハルトがどんな表情で話しているのか…
見てはいけない気もしたけど、見上げてしまう…
さっ…
避けるように、ハルトがワタシの胸に耳を当てる…
「ルリの心臓の音もね…
同じ音がする…」
ハルトが…
戻りたい平和な時は、
生まれる前の時間…
生まれてすぐから、それほど辛い時間がずっと続いてきたということ…
ワタシはハルトの髪を撫でた。普段はセットしているけど
元々はサラサラの髪…
珈琲が出来るまで…
ハルトの髪を撫でていた。
「珈琲できたね…」
ハルトがさっと立って珈琲を入れる。
どんな表情で話していたのか…
わからずじまいだった。
ワタシも溢れそうだった涙をこっそり拭う…
珈琲を飲む…
「これから、ビデオ観賞するよ。」
キッチンとの仕切りにスクリーンが降りる。
部屋が暗くなる。
カーテンも閉まる。
ハルトは全部手元のリモコンで操作する。
スクリーンに淡い光が当たり、徐々に色を持ち、映像が鮮明になってくる。
画面が3分割されている。同じものが3方向から撮られているようだ。
あっ…昼間の寝室…