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***堕散る(おちる)***
第16章 step16十段目…二人きりの休日
真剣な熱い眼差しだけで、胸がいっぱいになる…

そして、互いの表情を見ながら、静かに、そして激しく抱き合った…

もう体が動かない…

ハルトがバスルームまで抱えてくれて、また抱えられて戻ってくる。

ルームライトが薄く青白く光る…

「ルリ明るくて眠れる?」

「はい…」

「暗くても眠れる?」

「はい…」

此処に人が泊まることなどない…
というより、俺が人と泊まったことがない…

眠れず明け方にホテルから帰るということはあったけど…

ルリとなら眠れるかも…
そう思って、泊まるようにしたが…

「ハルト…眠れそうにないですか?」

「いや、眠れなかったら、どうしようかと…」

「そしたら、ワタシも起きてます…
眠くなったら寝てますよ…」

抱えられてベッドに下ろされた流れで、腕枕されていた…

「くっついてもいいですか?」

「俺、知らないうちに引き剥がしてるかもよ?」

「ワタシも蹴っちゃうかもしれません…」

「ルリ…おいで…」

腕枕していた腕で引き寄せられ、ハルトの胸に頭を乗せる。
背中を撫でられる…

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