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***堕散る(おちる)***
第16章 step16十段目…二人きりの休日
しばらく漕いでいると、ハルトが真似して漕ぎ始める。
最初はぎこちなかったけど、しばらくすると漕げるようになる。
ハルトが楽しそうに漕ぐので、ワタシも漕ぐ…
でもやっぱり伝って出ている感覚があり、そこに意識がいってしまう。
「新しい漕ぎ方マスターしたし、腹へったから帰ろ?」
ハルトが先に降りて、ブランコを止め、手を差しのべてくれる。
今日、ハルトがいつもより、優しいように思った。
玄関に入ると、
フンフン〜と鼻歌が始まり、ドレスのファスナーが開けられた…
「ルリ、じっとしてて…」
ドレスを床に落とすのでなく、裾を静かにたくしあげる。
フンフン〜
「はい、バンザーイ」
手をあげると、子供みたいに脱がされた。
「染みてないし臭わないよ」
嗅がされて頷くと玄関脇の壁についている郵便ポストのような小窓を開けて、
ポイッ…
ドレスを放り入れた。
「捨てちゃダメ〜」
ワタシは小窓を開ける。
中はトンネルみたいに空洞で…ドレスは無くなっていた。
「何で捨てちゃうの?ドレスどこいっちゃったの?」
ルリは泣きそうな顔をしている。
「これダストシューターじゃないよ?」
最初はぎこちなかったけど、しばらくすると漕げるようになる。
ハルトが楽しそうに漕ぐので、ワタシも漕ぐ…
でもやっぱり伝って出ている感覚があり、そこに意識がいってしまう。
「新しい漕ぎ方マスターしたし、腹へったから帰ろ?」
ハルトが先に降りて、ブランコを止め、手を差しのべてくれる。
今日、ハルトがいつもより、優しいように思った。
玄関に入ると、
フンフン〜と鼻歌が始まり、ドレスのファスナーが開けられた…
「ルリ、じっとしてて…」
ドレスを床に落とすのでなく、裾を静かにたくしあげる。
フンフン〜
「はい、バンザーイ」
手をあげると、子供みたいに脱がされた。
「染みてないし臭わないよ」
嗅がされて頷くと玄関脇の壁についている郵便ポストのような小窓を開けて、
ポイッ…
ドレスを放り入れた。
「捨てちゃダメ〜」
ワタシは小窓を開ける。
中はトンネルみたいに空洞で…ドレスは無くなっていた。
「何で捨てちゃうの?ドレスどこいっちゃったの?」
ルリは泣きそうな顔をしている。
「これダストシューターじゃないよ?」