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***堕散る(おちる)***
第16章 step16十段目…二人きりの休日
ルリは開けたままの小窓をまた覗く。

「ダストシューターって何ですか?」

「これのゴミ箱バージョン」

「これは何ですか?」

まだ覗いている…

「クリーニングシューター」

「ドレスは?」

「籠に入ってて、クリーニング屋がとりにくるよ?」

まだ覗いている…

「途中でつっかえたりしないんですか?
ここ30階ですよ?」

ッブ、ブハハー

ハルトが初めて大笑いするので、思わず振り向いた。

アハハッ…

ハルトが既に裸になっていて、更に驚いた。
お腹と口に手を当てて、ワタシの顔をみて、また笑う。

アハっ…あははっ

「ハルト、そんなに可笑しいですか?」

涙を拭いたら、まだ笑ってるハルトに腹が立ってきた。

「だって…ッハハ…ルリ、穴が1階まで繋がってると思ってるんでしょ?」

「違うんですか?」

「この下の階と同じ穴を使ってると思ってる?」

「違うんですか?」

「30階分の服を入れたら、そりゃ、詰まるよね〜
ッハハ
誰のかわからないしっ
てか、1・2階の人は、開けたら満杯で入れられないかもね?」

「そっ、そうですねっ
あっ、わかりました!」
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