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***堕散る(おちる)***
第16章 step16十段目…二人きりの休日
せっかく笑いがおさまってきたのに、また、とんでもないこと言いそうだな…

笑い過ぎて出た涙を拭きながら、口を押さえて堪える。

「階ごとに、穴の位置が違って、これはハルト専用なんですね!」

っぶぁははッ…

ルリに睨まれる…怒ると頬を膨らますって、本当なんだな…

アハハ…

「そんなに可笑しいですか?」

「ルリ、よく考えて?
ウチは最上階だから、穴は1個だよね?」

「はい」

「下の階は?」

「2個です」

「じゃあ、1階は?」

………

「30個です。バカにしないでください。」

「ルリ?ダストシューターもあるんだよ?
穴はこれの倍のサイズ…」
「60個です。」

っぶ…っっ…ハハ

ルリが睨むので耐えようとしたが、堪えられなかった…

「そうじゃなくて…
これの90個分、1階は狭くなっちゃうし、横からみたら、穴だらけのマンションてことになるよね?」

「………そうですね
じゃあ、ドレスはどこにいって…どうなってるんですか?」

「穴は途中で斜めになってて、玄関出た脇に、業者の取出口があるの…
ダストシューターもね」

「じゃあ、ハルトが楽なだけで、業者の人は全部回収して降りるんですか?」

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