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***堕散る(おちる)***
第19章 step19十三段目…始業式
「ココで潜っていたときは、苦しいのに気持ちよくて、そのうち苦しくても気持ちいいのがやめられなくなって、
ハルトと繋がったまま死ねるならそれでもいいと思いました。」

「ああ、もう息しようとしてなかったから、支えたよ。」

「ベッドに行ったのもよくわからなくて、
気持ちいい以外の感覚がなくて、
目が覚めて真っ暗で音もしないから、本当に死んでしまったのだと思ったの。

そばにいるのがハルトだとわかって嬉しかった。
ハルトと一緒にいたいから、死んじゃだめだと思ったの。
ハルト、ずっとそばに一緒にいたいです。」

「高校卒業したらいいよ。」

ルリは飛び付いて俺に抱きつき嬉しそうだった。

バシャンと跳ねた湯が長くゆらゆら揺れて、ルリの心もこんな感じなんだろうかと想像した。

「ハルト、お酒が飲めるようなお店に行きたいです。」

「お酒飲みたいの?
制服じゃ無理でしょ。」

「そうですね。
ワタシは飲まないですよ。でもハルトが飲めたらいいかと思ったんです。

ワタシといたら、お酒飲みにくいかな、ワタシが大人だったら、ハルトも気兼ねなく飲むんだろうなと思ってたんです。」

ルリの提案通り飲みにいくことにした。
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