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***堕散る(おちる)***
第19章 step19十三段目…始業式
これだけ準備してもらったし、サラリーマン気分を味わって楽しんでいるから、仕方ないかな…
演技以前に恥ずかしいけど、モジモジしながらそのままにした。

「あ〜これ楽しいっ、ルリが酒飲めるようになったら、またやりたいな。」

「お酒飲めると違うんですか?」

「嫌がるのにお酒の力借りて無理矢理…
酔って乱れるルリも見たいし。」

ハルトが嬉しければワタシも嬉しい。
照れて嫌がるような素振りをして歩いた。

明らかに目立つている気がして人目が気になる。

あっ…
ここは学校から凄く遠いわけじゃない。会っても不思議じゃない。このままだとすれ違うようになる。

「どうしたの?ルリちゃん。」

ハルトがワタシの様子に気づく。

「あ…あの…向こうから…」

「もしかして彼氏?」

「もう彼氏でも何でもないですけど…」

結局リュウからも連絡は来なかったのだ。
終業式の時と違う女の子をつれて、二人とも制服姿で、女の子の肩に手を回して歩いてきた。

「フフン、綺麗になったルリに気づくかな?
堂々としてろよ!」

サラリーマンごっこは止めて、リュウを意識するハルト。
ハルトのほうが断然カッコいいし、気にすることないのに。
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