この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
***堕散る(おちる)***
第19章 step19十三段目…始業式
リュウは彼女とイチャイチャしててワタシに気づいてなさそうだ。
歩道は狭く譲らないとぶつかるくらいだ。
向こうは話に夢中で、避ける様子もない。
ワタシはつい俯いてしまう。
このままだとワタシとリュウがすれ違うことになる。
リュウがこちらに気がついて一瞬見たが、ワタシとはわからず、こちらが避けろと言わんばかりに歩いている。
すれ違う直前、
「ルリ、危ないからこっちおいで。」
ハルトが引き寄せグッとガードしてくれた。
リュウが名前に反応して、ハッとした表情になる。
ほんの数秒、目が合ったけどハルトに引っ張られ、崩れるようにハルトに包まれた。
宝物を抱えるような優しい手つきにドキドキする。
リュウよりハルトのことでいっぱいになった。
すれ違って少し離れると、
「振り向くなよ。
気づいたみたいで二度見して今もチラチラ振り向いてるよ。
綺麗になったルリ見て、俺を睨んでる感じ。ククッ」
ハルトが肩の手を腰におろしてきて力強く抱き寄せられた。
リュウの反応よりハルトの気を使っている仕草の方が、ドキドキして嬉しくてハルトの肩に頭を寄せた。
「さあ、ここ
一杯飲(ヤ)ってきますか。」
歩道は狭く譲らないとぶつかるくらいだ。
向こうは話に夢中で、避ける様子もない。
ワタシはつい俯いてしまう。
このままだとワタシとリュウがすれ違うことになる。
リュウがこちらに気がついて一瞬見たが、ワタシとはわからず、こちらが避けろと言わんばかりに歩いている。
すれ違う直前、
「ルリ、危ないからこっちおいで。」
ハルトが引き寄せグッとガードしてくれた。
リュウが名前に反応して、ハッとした表情になる。
ほんの数秒、目が合ったけどハルトに引っ張られ、崩れるようにハルトに包まれた。
宝物を抱えるような優しい手つきにドキドキする。
リュウよりハルトのことでいっぱいになった。
すれ違って少し離れると、
「振り向くなよ。
気づいたみたいで二度見して今もチラチラ振り向いてるよ。
綺麗になったルリ見て、俺を睨んでる感じ。ククッ」
ハルトが肩の手を腰におろしてきて力強く抱き寄せられた。
リュウの反応よりハルトの気を使っている仕草の方が、ドキドキして嬉しくてハルトの肩に頭を寄せた。
「さあ、ここ
一杯飲(ヤ)ってきますか。」