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***堕散る(おちる)***
第19章 step19十三段目…始業式
ジョッキを傾けて呑む仕草のハルト…
言いたかったんだろうなぁ。ちょっとオジサンぽいけど…

暖簾をくぐり店に入る。

少しお客さんが入っていた。

「よぉ、いらっしゃい。
女性のお連れさんなんて珍しいね。」

馴染みの店なのか、真ん中にある厨房からカウンター超しに、気の良さそうな店主が声を掛けてくれた。

「会社の後輩。」

ハルトが平気な顔をして言う。

「新人さんかい?」

「まあ、そんなとこ。」

「カウンターとテーブルと、それとも奥がいいかい?」

「いつものカウンターで」

店主を囲むコの字型のカウンターの角に座る。周りのテーブル席からも見渡せる目立つ場所だ。

ハルトはとても機嫌が良かった。

「生、ジョッキで
ルリちゃんには、これ」

カクテル風のノンアルコールが注文された。

「お疲れさん〜」

グラスをぶつけ乾杯する。

サラリーマンごっこと飲みに行くというのが上手くいって、楽しかった。

ハルトがオススメの料理を頼んでくれた。

タバコを美味しそうに吸うハルトを久しぶりにみた。

「お刺身、美味しいですね。ハルトさん。」

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