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***堕散る(おちる)***
第20章 20章 step20十四段目…秋
ふとハルトを見ると、また恥ずかし気もなく下着を手に取って拡げてみている。

ハルトの見ているコーナーは、勝負下着というのか、男性を興奮させるような、エッチなものが集められていて、
さっきの蜘蛛の巣の下着よりも強烈なデザインのものを拡げている。

二人組みの女性客がチラチラ笑いをこらえながらハルトを見ているが、全く気づいてないようで、
妖しい下着をかざしたりしながら、堂々と見ていた。

ハルトは、誰がみても、カッコいい部類に入る。
人を寄せ付けない俺様タイプにも見える。

まさかランジェリーショップで堂々と下着を手に取るなど想像できないだろう。

違う店なら逆ナンされてもおかしくない。

「ルリ〜、ルリ?
こっちおいで」

少し離れた棚で、探すフリをしながら、棚の間からこっそり見ていたワタシは、店内中に通る声で呼ばれる。

「は、はい。」

恥ずかしいけど急いでハルトの元にいく。

「これ、俺との休日用に…

「もう十分ですよ」

ど…

こういう返事だけは早いね…」

『恥ずかしいからこのコーナー離れましょう…』

小声で言うが、

「やだ、ルリがエロく見えるやつ買う。」

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