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***堕散る(おちる)***
第20章 20章 step20十四段目…秋
ハルトは端から食べて真ん中までくると、お皿を回して反対の端から食べていた。
変わった食べ方だなと思う。

「ハルト、ワタシの分も食べてもらえますか?」

そういうワタシもメッセージと、てっぺんからつついて、食べ散らかしていた。

「もういいの?」

ハルトは自分のも食べ終わっていないのに、ワタシのを食べだした。

覗いてみると真ん中のハートだけが残っていた。

ワタシの視線を感じたのか、

「食べるのもったいないから、ハートは最後に食べる。」

そんなハルトの気持ちに嬉しくなった。


「さて、ファッションショーをしようか。」

片付けが終わり食後の珈琲を飲んでいるとハルトが言う。

オムライスのメッセージを書きだした頃から、互いの格好など気にしていなかったが、アタシは妖しい下着姿でハルトは全裸なのだ。

ハルトが買い物袋を持って寝室に行く。

「ベッドに順番に並べたから、手前のから着て出てくるんだよ。」

どうやら寝室が舞台の袖で、リビングが舞台で、買ってきたものでファッションショーをしようというのだ。

有無を言わせないハルトに、ワタシは寝室に向かうしかなかった。

ベッドをみて驚いた。

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