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***堕散る(おちる)***
第20章 20章 step20十四段目…秋
「だから、あんな狸、おじさまとか呼ぶな。
おやっさんでいいよ。

幸せ?
アイツを見つけて殺してやろう。
俺を動物扱いした奴らを見返してやろう。
それをバネに一生懸命生きてきたって感じかな…

幸せなんて探したことないからなぁ」

「じゃあ、ワタシと会ってからも変わりないですか?」

「ん…今日は幸せ…
ルリと一緒は楽しい
でも、ルリがそんなこと聞いてくるのはムカつく。

ルリの方が幸せだから、人の幸せ考える余裕があんのかと思うとムカつく。」

ハルトが数回腰を打ち付けてくる。

ンァ…ハルト…ンン゛

「そう、余裕があるのがムカつくから、こうやって欲にまみれて、何も考えられなくしたくなる。」

ハルトぉ…

「ん…くそっ…締め付けてきたりして…
欲のことだけ考えて、俺を欲しがるだけの
溺れたオンナになればいい…」

「ハルト…溺れてるよ。
もうハルトでいっぱい。
ンンァア…
だから、幸せ
だからハルトも幸せだと感じてくれてたらいいなって」

「足んない。
でも今はこれ以上しない。
今は幸せだから…」

胸にギュウギュウ耳を押し付け、全身を強く抱かれる。

「ハルト…愛してますっ
どうしたら、伝わるの…」


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