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***堕散る(おちる)***
第20章 20章 step20十四段目…秋
「次俺の番ね。」
ワタシは木に向かう。
「もういいかい。」
「まだ」
「ハルト…『まぁだだよ』です。」
しばらく待って
「もういいかい」
「もういいよ〜」
小さな声なのか、遠くなのか、方向すらわからない。
でもハルトが入れる遊具は限られている。
大きいものから当たっていく。一つずつ潰していく。半分以上覗いて、明らかにハルトが入れない大きさだ。
それでも居ない。最後の一つにも居なかった。
探してる間、動いた様子もない。
「ハルト…
ハルト…」
木の影や他も当たるが見つからない。
「ハルト…ハルト」
置いていかれたのか、寂しくなってしゃがみこんでしまう。
「一人で帰っちゃったのかな…」
不安になり独り言をいった。
ガサガサ…ドサッ…
ヒャァア…
すぐそばの木が揺れて何かが落ちてくる。
「ルリ…」
「ハルト?」
木に登って隠れていたようだ。
腰が抜けてしまったワタシを、引っ張りあげて立たせるハルトに抱きついて、胸を叩く。
「遊具だけっていいましたよね?」
顔を埋めて俺の胸を叩くルリが可愛かった。
「置いていかれたと思った。」
「遊具を一生懸命探すルリを見てたよ。ハハッ」
ワタシは木に向かう。
「もういいかい。」
「まだ」
「ハルト…『まぁだだよ』です。」
しばらく待って
「もういいかい」
「もういいよ〜」
小さな声なのか、遠くなのか、方向すらわからない。
でもハルトが入れる遊具は限られている。
大きいものから当たっていく。一つずつ潰していく。半分以上覗いて、明らかにハルトが入れない大きさだ。
それでも居ない。最後の一つにも居なかった。
探してる間、動いた様子もない。
「ハルト…
ハルト…」
木の影や他も当たるが見つからない。
「ハルト…ハルト」
置いていかれたのか、寂しくなってしゃがみこんでしまう。
「一人で帰っちゃったのかな…」
不安になり独り言をいった。
ガサガサ…ドサッ…
ヒャァア…
すぐそばの木が揺れて何かが落ちてくる。
「ルリ…」
「ハルト?」
木に登って隠れていたようだ。
腰が抜けてしまったワタシを、引っ張りあげて立たせるハルトに抱きついて、胸を叩く。
「遊具だけっていいましたよね?」
顔を埋めて俺の胸を叩くルリが可愛かった。
「置いていかれたと思った。」
「遊具を一生懸命探すルリを見てたよ。ハハッ」