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***堕散る(おちる)***
第21章 step21十五段目…愁秋
ウァアア…ングゥウウ…

全身を震わせたあと、気絶して、ルリは俺に全体重を掛けてきた。

放り投げた携帯からアイツの笑い声が聞こえたが、構わずルリを抱き上げて、寝室に寝かせてやった。

コートを完全に脱がすと、ルリは真っ赤な縄で飾られていた。

ルリが蛇と呼んでいたモノを取り出す。

不気味な音を立て、妖しく動くそれらを踏みつけて止め、捨てる。

ルリは気を失ったままだった。

くそっ…つまらない玩具を作らせやがって…

縄をほどいてやる。

「ルリ、起きてシャワー浴びようか。」

アイツに汚された体を綺麗にしてやりたい。

優しく起こして抱えていく。


立たせて寄りかからせ体を洗う。
ルリは上の空だった。


アイツのモノが故障しているのも、縛ってねちねちとなぶる癖も知っていた。


でも、あんな可笑しなモノを使うとは思わなかった。

そして『無事かな?』の一言が気になる。

インポになってから、益々イカレているのかも知れない。

ルリの尻にある手形も気になった。安全だと思って許したのに…



…ハルト…ごめんなさい…


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