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***堕散る(おちる)***
第22章 step22十六段目…初冬
「ルリ、青鬼にも、赤鬼にもなっちゃいけないよ。」
「え?どういう…」
「自分の大事なものなんて、少ししかないんだ。
それは譲ったりもらったりしちゃいけない。」
「なんだか難しいですね…」
「でも、お互いが大事だと気付けなかった赤鬼も青鬼も可哀想だな…」
「そんな風に考えたことなかったです。」
「じゃあルリはどう思ったの?」
「赤鬼は結局自分勝手で悪者で
青鬼の方が可哀想なばかりで
何でこんなお話しなんだろうって…」
「ああ…」
ハルトは人の気持ちなどわからないと言うけど、
この話をこんなに深く考えられる。
逆にこの話は何を伝えたかったのだろうと考えさせられた。
「ルリ、海の上だよ。」
海の上というか海に架かった橋の上を走っていた。
冬の海は青さが濃く感じる。ハルトの胸に頭を納められたまま、ハルト側の窓から海を見ていた。
「え?どういう…」
「自分の大事なものなんて、少ししかないんだ。
それは譲ったりもらったりしちゃいけない。」
「なんだか難しいですね…」
「でも、お互いが大事だと気付けなかった赤鬼も青鬼も可哀想だな…」
「そんな風に考えたことなかったです。」
「じゃあルリはどう思ったの?」
「赤鬼は結局自分勝手で悪者で
青鬼の方が可哀想なばかりで
何でこんなお話しなんだろうって…」
「ああ…」
ハルトは人の気持ちなどわからないと言うけど、
この話をこんなに深く考えられる。
逆にこの話は何を伝えたかったのだろうと考えさせられた。
「ルリ、海の上だよ。」
海の上というか海に架かった橋の上を走っていた。
冬の海は青さが濃く感じる。ハルトの胸に頭を納められたまま、ハルト側の窓から海を見ていた。