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***堕散る(おちる)***
第22章 step22十六段目…初冬
「買い物に出かけようか…」

ホテルを出て隣接したショッピングモールへ移動した。
ランジェリーショップに入りハルトが選ぶ。

「後つけるのは帰る時だけだからシンプルなのでいっかぁ…」

サイズも覚えていて勝手に選んでレジに出す。
行き付けのランジェリーショップじゃあるまいし、周りのお客さんも店員さんもびっくりしていた。

「外を散歩するよ。」

何から何までハルトにお任せだった。

イルミネーションで飾られた木々の下を歩く。
スリットが歩きづらいので遅れて歩いていると、
ハルトが合わせて手をつないでくれる。

「乗るなら夜の方が綺麗だと思ってね。」

観覧車の列に到着してハルトに言われた。

「えっ…興味ないのかと思ってました。」

「乗ったことないし興味あったよ。
あちこちライトアップされてからの方が綺麗だと思ってね。」

そこまで考えているとは思わず、食事中も目の前で見ていて乗りたいと言えずにいたのだ。

「ルリも乗りたそうにしてたでしょ?」

「はい、気づいてました?」

「なんとなくソワソワしてるよに見えたから。」

「そうですか…」

閉園間際の行列にすぐ後ろで終了の看板が立つ。


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