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第22章 step22十六段目…初冬

｢跳ねますよ。｣

水を入れる。

ｼﾞｬｯという音にハルトが下がる。
ﾌﾟﾂﾌﾟﾂといい粘り気が出たところでボールに移す。
牛乳を氷水で冷やしていく。

｢あ…プリンだ。プリン作ってるの？｣

｢ふふっ…当たりです。
ボールの内側に油を塗ってくださいね。｣

油を染み込ませた紙を渡すと喜んで塗っている。
その間に粉を用意した。

｢それ、ザルでｻｸｻｸるの？｣

｢ふるうって言うんです。｣

｢粉ふるうの？やる。｣

｢はい。これは別のです。｣

バターを湯煎にかける。

｢それは？｣

｢バターを溶かしてるんです。｣

｢ルリ牛乳冷めたよ。｣

｢じゃあ濾しながら入れます。｣

｢やる。ルリがザル持って、これで滑らかになるんだな。｣

｢はい。｣

ハルトはもう蒸し器の用意をしていた。

｢器大きいからラップしましょうか。｣

ハルトがこれほど料理好きになるとは思わなかった。
蒸し器の番をするハルトに声をかける。

｢粉をふるってもらえますか？｣

｢うん｣

｢卵の上でふるいながら混ぜます。ストップと言ったら休憩です。｣

｢わかった。｣