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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第8章 カリスマ星の宿命という男
上手く‥あの男性を動かす事に成功した‥
男性はアドルフに向け拳銃の引き金を引き私が庇う、全てが私の計算の中で‥‥
「とにかく今日の所は‥
この様な不作法な格好では、周りの迷惑になりましょう」
「コンラート殿、今度はもっとよく話をしたい‥
酒でも酌み交わしながら」
「ええそうですね‥
私も貴方の話をじっくり聞いて見たいものです、今は此処に居ます‥気が向きましたらご連絡を‥‥」
「確かに‥‥」
庇った腕を押さえながら、適当なメモ紙に現在地を書いてアドルフに渡した。
これで食い付いてくれれば良いが・・・
(人間心理で言えば、必ず連絡がある・・)
帰りの馬車の中、敢えて縛ったハンカチを解き、既に消えている傷を見てクスリと笑う。
庇い庇われるという行為は、人の記憶に強烈に残る‥それも良き方に‥
それを利用した力技、私にしか出来ない事だが。
(後は‥待ちますか‥
星の輝きはまだ完全では無いようでしたし、遊ぶにはまだ早い)
そう待ては良いだけ‥
布石は作ったのだ、後は向こうが動くのを待つばかり。