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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第8章 カリスマ星の宿命という男
彼は自信があるように、客間から出て行った。
あれほど足掻いても、全く反応を示さなかった私のペニス‥
その内に諦めた‥何をやっても無駄な話だと‥‥
(宿命の代償・・・)
彼の口約はともかく、私にそんな宿命があるのだろうか?
私は普通‥いや普通以下の人種‥
何度も大学に落ち、遺産という財力だけで、好きな放題に海外に行き自由気儘な生活。
その間に聞いたナチズムに感銘を受け、バイエルン軍に入隊したが負傷‥
そして‥勧誘‥負傷兵としてバイエルン軍に居た私を、独国政府はスパイとして育てミュンヘンに送り込んだ。
だが、ナチ党の掲げる思想に私はスパイである事を放棄し、本気でナチ党に入党‥
それからだ、此処まで演説というデモンストレーション的な方法を取ったのは‥
演説は人を呼び、ナチ党を事実上掌握し現在に至る。
口だけの男‥私は自分自身にこう言ってやりたい‥
口以外に何をしたのかと・・・
「・・・
お待たせしました‥
先ずはゲストルームに行きましょう」
「あ‥ああ‥‥」
今考えていた事を無理やり抑え、私は彼の後に付いて廊下を歩く。
駄目で元々・・この言葉が一番合っているだろう。