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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第3章 盟主と従者の子供



その前に、一番重要になって来るのが餌の確保‥


私の力は無限では無い‥
幾ら聖遺物から力を得ようと、私の方の力が落ちていては、力は殆ど使えない。


餌自体は、賢人共が記憶処理された女性を勝手に寄越す‥
が、それでは私が面白く無い、やはり意思のある女性が好み。



「・・・
そうですね‥
本部内の女性‥それもピアス無しが良いでしょう・・」


本部は遺跡と呼ばれる地下部分と、その上になる居城や関連施設から構成されている。


地下は一部の階級上位しか入れない‥
だとすれば上の関連施設、それも居城の外。


広大な本部内全てが、廊下や建物で繋がっていて、何処に行くのも可能。


適当にさ迷い歩き施設の端の方、私を見た事も無さそうな、ピアス無しの無階級がターゲット。



「・・・失礼・・・」


「はい、何でしょうか?」


見付けた‥ピアス無しの美味しそうな餌・・



「道に迷ってしまいまして、居城の方に向かうには、どうしたら良いかと‥」


「それでしたら‥‥」


私を見ても、何も疑わない女性‥
私の方も、スーツ姿に瞳の色を少々変えているが、此処まで分からないものだとは‥‥



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