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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第10章 ルークのおかしな武者修行
丁度男性と話していた場所は、地下部屋の中心近く‥
見渡すには手頃だと思い、またあった木箱に腰を下ろした。
「・・・・・」
目は他のプレイを追いながらも、先ほどの男性の話が頭から離れない。
ネクロフィリア‥
盟主はあの行為の最中、いったいどんな気分なのか?
(自分が考えても分かる訳が無いのに‥)
人間の血を奪い力に出来るのは盟主のみ‥
屍姦は真似事だけは出来るかも知れないが、血の餌までは真似は出来ない。
(何を考えているんだろう・・・)
盟主のお気持ちを知りたいのか自分は?
・・・知りたく無いと言えば嘘になる‥
こうして従者として側仕えをしているんだ、お心を読んで少しでも盟主のお役に立てれば‥‥
(でも‥‥
あの方はなかなか本心を見せてくれない‥)
近くに居る自分でさえ・・・
穏やかな言い方で穏和そうに見えるが、決してそうでは無い‥
逆に怖い程の冷たさを感じる時も‥‥
(・・・でも・・・)
自分に対しては、多少ながら心配そうな顔を見せてくれて、他の者のように突っぱねたりしない。
それだけが、今の自分の心の寄りどころ‥
盟主のお役に立つ‥自分が持った最初で強固な目標。