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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第10章 ルークのおかしな武者修行
「・・聞いても良いですか??」
「なんです?」
どう‥言えば良いのだろう・・・
「自由が良いと言いましたが、ご主人様は凄く独国に拘りを持ってる‥
独国に居ては自由が無いと‥俺は思います」
「そうですね・・・」
また考え込むような顔‥
今日の盟主は自分の知らない顔ばかり見せる‥
それともこちらが本当なのだろうか??
「産まれてからずっと独国ですから、愛着が無いと言えば嘘になるでしょう?
私がこの独国に、どれだけ居ると思っているんです??」
「それは・・・」
「・・・
約1000年‥封印され眠っていた期間はあれど、私はそれだけ長くこの地に居ます‥
繋がりも愛着も人一倍なのは仕方ありませんよ」
1000年‥自分なんかが考えても、考え及ばない年月‥
「ですが独国に拘っていては自由が無い、ルークの意見も合ってはいるんです‥
遺物と星詠みの代役が居ない限り、私は独国から出る事すら出来ないんですから、私がこの国に執着するのは仕方の無い事・・」
「代役・・
でもお眠りになっている間、代役は居た筈‥
遺跡は正常に機能していた・・」
「賢人共は知っているんでしょうね‥
私に隠している知識はあると‥今の所、手が出ませんが‥‥」