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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第11章 混乱と光輝く瞬間
占星術師と言ったが、それ以上に何かを秘めている感じがする‥
その何かを知りたく、こうして近付いて見る気になった。
「占いは信じないと‥」
「それと見るは別ですよ‥
ホロスコープそのものには少々興味はありますね」
「ホロスコープは星の縮図、それに対象者の情報を足していく仕組み‥
何事も情報です、情報がある方が勝つ定石ですな」
「そうとも言いますね‥
何事にも情報は必要、戦いですらも‥‥」
さて、このエルンストは敵か味方か、そこから判断しなければ‥
それこそ情報戦、濁すのならとっておきを使うまでの事。
「情報は全て男が持っているとは限りません、女が持っている事もある‥
彼女達ですらも‥‥」
「ああんクラフト様ぁー」
「私はこっちの方の方が良いわー
凄く格好いい‥」
お互いのソファーの両側には、彼が連れて来た女性達‥
今の所突っぱねる気は‥無い。
「彼女達は色々な男と交流がある‥
男というものは、躰を許した女に少々口が軽くなるもの‥それを上手く引き出すのも占い師の役目」
「面白いですね‥
女性から情報を引き出すとは‥ですがどうやって?」
微妙な駆け引き‥
不用意に刺激しないように、だが確信は突くよう、言葉を選び話を進める。

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