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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第11章 混乱と光輝く瞬間



「古今東西、人から情報を引き出すには様々なやり方がある‥
拷問・懐柔・間諜‥それらが一般的でしょうが、全く別の切り口も存在するんですよ」


間諜‥スパイはともかく、強引に口を割らす事は、こちら側も幾何かの被害を被る。


それに基本的に占い師と言えば・・・



「・・心理学‥それとも暗示ですかね‥
コールド・リーディング‥つまり無防備な相手の心を読み取り操る手法、話術が得意な占い師の基本でしょう?」


「ほう‥そこまではっきりと言い当てた者は居ない‥
確かに私が使うのは暗示、これも占いの内であり、相手に安心を齎す方法として確立されている事だが‥‥」


「知っている者に暗示は効きません‥私のように‥
そう‥1つ仕事をしませんか?」


漸く見付けた‥最後のパーツ‥
エルンスト・クラフトが、アドルフを輝かせる最後のパーツだったとは・・



(宿命の星の回りの微かな輝きとは、私も気付きませんでしたね・・)


群がっていた無数の星‥
その1つにこの男性の星があったとは‥‥


無造作に開いていたホロスコープを見て気が付いた‥
何故ならホロスコープは、この男性自身を占った物で止まっていたせい。



「仕事?私が??」


「貴方は今何が欲しいです?
地位・名誉・金・知識‥
私の出来る限り用意しましょう、そしてやって貰う事はたった1つです」



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