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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第11章 混乱と光輝く瞬間
「ああ‥ルークも終わりましたか‥
そろそろ潮時でしょう、私達は退散しますよ」
奥から出て来たルークを素早く見付け、早々に退散を促す‥
無階級が先導しているのは1時間、それが過ぎれば只の暴徒化した市民の集まりでしか無い。
「此処も危ないという訳か‥‥」
「可能性の問題ですが‥
では、お約束の方を忘れずに‥‥」
ルークを連れ立って、最上階から素早く移動‥
脱出経路は確保済み‥少々手荒いが‥‥
「ルーク手筈通りに‥出来ますか?」
「建物と建物の幅が狭いので出来ます」
私が考えた方法‥
外に‥街に出るのは危険なので、建物を介して飛び移るという方法。
初めから何処で飛び移れば良いから調査済み‥
それに従って、建物から建物へと飛び移り、ミュンヘンの中心部から郊外に向かって移動。
「・・・
この辺りは大丈夫ですね」
市民の殆どが中心部に集まっており、数キロ離れれば人もまばらな町中へと出れた所で、私とルークは地上に降りた。
「自分は後始末の方を‥」
「ええ‥無事に居城へ帰して下さい」
ルークは此処で分かれ、無階級達を居城へと誘導する‥
私の方は知らぬ顔で屋敷の方へ‥‥
「・・・
墜ち輝く宿命の星‥
これからですよ‥アドルフ・ヒトラー」
全てのパーツを整え、私自身はもう殆ど手を出す事は無い。
後はエルンストの行動次第‥失敗は無い筈でしょうが。