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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第11章 混乱と光輝く瞬間
星の予測通り、ミュンヘン市庁舎の奪取と説得は失敗に終わり‥
アドルフ率いるナチ党は、追われる立場へと転げ落ちた。
アドルフ自身も決起2日後に捕らわれ収監、今は失意のどん底‥だという話。
「良いですねエルンスト?」
「分かっている・・」
私とエルンストが訪れたのは、アドルフが収監されている監獄‥
これがアドルフを輝かせる最後の布石‥エルンストの暗示という手法で‥‥
「アドルフ殿・・・」
「君か・・
失敗だったよ‥まさか軍が本格的に我々に攻撃するとは・・」
「元気をお出し下さい、貴方がそうでは他の者はどうしますか?
貴方が居なければ、ナチ党は‥‥」
「皆‥そう言う‥
だが私は檻の中、何も出来ないのだ」
失意のどん底‥正にその言葉が合っているような、弱気なアドルフの発言の数々。
だが、此処で終わらせない!
「1人‥同じナチ党の方を連れて来ました‥
話が上手く、少しはアドルフ殿の心の安定になれば‥と‥‥」
「指導者・・」
後ろからエルンストが姿を現した・・
「彼の言葉に耳を傾けて下さいアドルフ殿‥
必ずや貴方の為になるでしょう」
「・・・ああ・・・」
これで良し、後はエルンストの腕任せ‥
私は離れ、エルンストとアドルフの2人きりにする事に成功。