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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第12章 政党を我が物に‥
だから深夜の牢獄に忍び込み、深く眠るアドルフに私の力を使った。
心に精神に力を‥
そうして現れたのが、暗示によって出来上がった、もう1人の彼・・
「・・・私をどうする気だ貴様は?」
「貴方は影‥アドルフ・ヒトラーという人物の中に出来た、もう1人のアドルフ‥
私が導いてあげましょう、影である貴方を‥その潜在能力と共に‥‥」
「影が表に?
出来るのかそんな事‥」
「貴方は貴方を保ちつつ、表であるアドルフと部分的に融合してしまえば良い‥
人は貴方では無く、アドルフ自身が発言をしていると思うでしょう‥悪い取引では無いと思いますがね?」
「それで影の私の役所はなんだ?
この躰を使って人を殺すのか??」
「いずれは・・・
先ずは、表のアドルフの弱気な部分を補って貰います‥
そして、私の知識の一部を影のアドルフ‥貴方に授けましょう、預言者‥‥人はそう言いますよ・・」
「預言者か‥面白い!
弱気な表を私が牛耳る、これは面白い事になりそうだ!!」
これが私と二重人格の彼との契約・・
その日から私は、深夜の牢獄に忍び込んでは、深層意識の彼に私の知識を力で教え込んだ。
勿論、表のアドルフに気付かれないよう・・
そして出来上がったのが"私の中のもう1人の私" "傲慢なアドルフ"
ここぞという時にアドルフと融合し、熱弁を振るう‥
指導者としても預言者としても・・
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