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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第12章 政党を我が物に‥



「私から見れば、十分に魅力的な女性です‥
確かに親衛隊員に男女は関係ない、だからと言って女性として扱うなとも言っていませんよ?」


「指導者の客人になど分かるまい、私が此処まで来るのに軍隊でどれだけの苦労をしたか‥
女というだけで、男は皆自分より下だと見るっ!」


彼女の側に寄った私を、跳ね付ける動作を取ったテレーザ‥


だが私はそんな彼女の動作をいとも簡単に封じ、この腕に抱き締めた。



「なっ・・・!?」


「私を客人だと下に見ましたか?
テレーザ‥でしたね、貴女が今言った事と同じ、軍人では無いナチでは無いだけで、私を非力な男性と見た‥‥
実際はどうです?
私は一歩も動かず貴女を捕まえ、貴女は身動き1つ取れない‥性別や見た目だけで判断するからこうなる」


「それは・・
申し訳御座いません・・・」


「苦労だけでしたか?
こうして親衛隊員になり、ヒムラー殿の信用を得て、男性よりも活躍の場を見付けている‥
それが貴女の苦労の結果でしょう・・」


抱き締めていた腕を離しても、彼女はその場から動こうとはしない‥
今の話が余程心に響いた様子。



「確かに‥その通りです‥
私は見た目だけで、貴方を非力な男性と判断してしまった‥‥
現実は知識も実力も貴方の方が上、指導者が客人ともてなす理由もそこにあるのでしょう」



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