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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第12章 政党を我が物に‥



「ゼクス様、今初めてお会いしたばかりだというのに、何時もそうして女性を口説かれているのでしょうか?」


「まさか‥
アドルフにでも、ヒムラー殿にでも聞いて下されば分かりますが、私はずっと独り身です‥
それに此処数年、お付き合いした女性も居ない」


「・・すみません‥口が過ぎました‥
ですが何故私なのでしょう?」


「そうですね‥
アドルフの受け売りかも知れませんが、インスピレーション‥所謂一目惚れ‥
それはいけない事でしょうか?」


今、彼女を捕まえておく必要は‥ある‥
後々の私やルークの為に‥‥



「いけない事では‥ありません‥
恋愛感情は自由だと思います」


「少しは折れてくれる気になりましたかテレーザ?」


「急には‥
先ずは、ゆっくりとゼクス様の話を聞いてみたいです」


「ええ‥
勿論それで構いません、いえ‥そこから始めるべきでしたね‥
もし時間が空いたなら、私に付き合って下さいますか?」


「出来る限り・・・」


やれやれ‥
もどかしいが、此処から始めるしか無さそう‥


私としては、サッサとモノにして監視していたいんですが、彼女もなかなかお堅い。



「コンラート!」


「おや?
アドルフに見付かりましたね‥
話の続きはまた何れ‥‥」


今アドルフを無視する訳にもいかなく、私は彼女と分かれ別荘の中に戻る事にした。



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