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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第12章 政党を我が物に‥
「丁度明かりも消えて、星が綺麗だと思いませんか?」
「星空・・・」
彼女が側に居た方が、星を探しやすいとは言わない。
「好きなんです、こうして星を眺めるのが‥
ミュンヘンでは、こんな星空は見れませんので‥‥」
「此処は山の上です‥
ですが寒くはありませんかゼクス様?」
「それはテレーザに返しますよ‥
私以上に薄着でしょう」
「・・・あっ‥‥」
横から彼女を軽く抱き締めたが、彼女は避ける事無く私の腕の中に収まっている。
「こうして居る方が、あたたかい‥」
「・・・はい」
「・・・
少しは期待しても良いんでしょうか・・・」
「ゼクス様‥私は‥‥」
「コンラートで構いませんよテレーザ‥」
優しく彼女の頬に触れ、触れ合うだけのキス・・
「ゼ‥‥コンラート‥‥様‥‥」
「しっ‥‥
もう少し、貴女の唇を味合わせて下さい‥」
「んっ‥‥」
もう一度唇が重なり、彼女はゆっくりと瞳を閉じた‥
彼女が気を許した証、私の方はキスしながらも、彼女の星を探る‥さり気なく・・
(・・・
見付けましたが‥やはり予想通りですか・・・)
揺れ2つに見えるような彼女の星‥
これが彼女が何者か物語っている。