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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第13章 偽装恋愛ー盟主の罠とルークの葛藤
「盟主??」
「このCross selsの頂点に君臨する御方で、俺達とは違う特別な存在‥
だけどパウリーネは盟主に会っている、街で俺はご主人様と呼んでいた」
「あの方が‥盟主‥
でも、全然高圧的でも人を見下す感じでも無いのに‥‥」
それかと少しだけ思い、自分はパウリーネの隣に座った。
「盟主は‥俺が知っている限り、ずっとあの穏やかな話し方で此処に居ても変わる事は無い‥
それは多少高圧的な言い方になる時もあるけど、話し方は全く変わらず‥‥」
「・・偉い人って高圧的で、見下した言い方をする人ばかりだと思っていたわ‥
私が知っている貴族様や政治家様って、みんなそうだったもの‥‥」
「枠に嵌まらないのが盟主らしい‥
それに本気になられたら、俺達人間なんて簡単に殺すくらいの特殊な力を持っておられる・・」
「まるで人間じゃ無いような言い方‥‥」
「・・・
"神と悪魔の間の存在"
俺が知ってるのは、盟主は既に1000年を超えるくらい生きていて、普通の人間の何倍もの身体能力と知能‥
そして自然を自由に操る力と、力を維持する為に人間の女性の血が必要だって事‥そんな所か‥‥」
「じゃ神様なの?」
「少し違うと思う‥
昔はそういう一族が居たらしい、人間と同じように‥
今はもう盟主お1人のみ、あの方が最後の生き残り‥‥
だからCross selsはあの方を崇め守る、それがCross sels本来の存在理由の1つ」