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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第14章 呪縛のパウリーネールークの嘆きー
楽しい事なんて無い‥
辛い事なら沢山‥
どんなに嫌なお客でも、躰を差し出さなければいけないんだから。
その内、私を気に入った人が私を買い上げるようになったけど、高見目線で命令口調‥
でも、その人1人だけ相手にしていれば良いと、ずっと従って来た。
(でも・・・)
そんな諦め掛けた時に、あのルークさんが盟主呼んでいるあの方が現れて、私を娼婦じゃなく女性として扱ってくれた。
それにルークさんも‥
初めは取っ付きにくい人だと思ったけど、私の冗談混じりの"ギュッとして下さい"に、本当にギュッと抱き締めてくれた。
驚いた‥冗談で言っても、恋人同士じゃあるまいし、娼婦の私を抱き締めてくれる人が居たなんて‥
そして庭園でも・・・
ルークさんは、私を優しく扱ってくれて、何度も抱き締めてくれて‥
目を見れば分かる、真面目な心が籠もった瞳。
こんな格好いい人が‥
私の高望みだと思ったのに、ルークさんは私の事を好きって言ってくれた。
今の私は泣きたい程嬉しい‥
王子様に出会えたよ、私みたいのが夢を叶えられた‥奇跡みたい・・・
「パウリーネ?」
「えっ!?」
「・・考え事??」
ふとルークさんを見たら、スーツを全て脱ぎ捨て下着1枚‥
前は見る余裕は無かったけど、ルークさんって凄く鍛えている。