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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第14章 呪縛のパウリーネールークの嘆きー



だとしたら‥
パウリーネの身の安全の為にも、自分はパウリーネに会う訳にはいかない。


自分を待つ姿勢を取っていたら、最低でもパウリーネの命だけは保障される。



「・・分かりました‥
この件は自分の方が悪かったです、それにあれまで調教したんですから、二度と元に戻る事は無いでしょう‥
あれで我慢します、具合は最高ですので・・」


「ふんっ‥
勝手にしろ・・・」


「逆に感謝します、余計な手間が省けて自分は楽出来ますので‥
ではこれで‥‥‥」


怒り心頭だが、此処でなりふり構わず、調教と拷問の賢人とやり合ってどうする?


一番重要なのはパウリーネの保身‥
今のままでは不味い、何か打てる手は無いか??



(居城の外に出す‥のは不味い‥
調教と拷問の賢人の目が光っている‥‥)


どうやってパウリーネを守る??


こればかりは盟主に‥という訳にはいかない‥
あの賢人は、それが狙いだろう‥その裏を掻かなくては‥‥



(・・・
背に腹は返られない‥
頼むのは嫌だが、他に方法が‥‥)


調教と拷問の賢人に対抗出来るのは、同じ性的な事を司る、誘惑と欲望の賢人と色欲と倫理の賢人・・


つまり自分の父と母‥
はっきり言えば、一番頼み難い相手だが、構っている暇も無さそうだ。



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