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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第14章 呪縛のパウリーネールークの嘆きー
色欲と倫理の賢人と言われるだけあって、母は自分を産んだというのに、美人で妖艶で若々しい。
「その女性‥パウリーネですが、調教と拷問の賢人の手に墜ちてしまい‥
目的は多分自分と父さん達、ガルシアが権力を握るのが面白く無い‥そう見えました」
「・・・
確か盟主は、女性を調教と拷問の賢人に預けた‥」
「でもあの時、調教が自分から進んで前に出たのではなくて?」
「ああそうだ‥
という事は、あの時点で仕組んだのか‥あの男らしい‥
何かと我々3人は目立つ、特に従者を持つ事を良しとしなかった盟主が、ルークを従者として選んだ事で風当たりはキツい」
話を総合すれば・・・
盟主がパウリーネを居城に連れて来た時‥
調教と拷問の賢人が盟主に甘言し、パウリーネへの介入権を得た。
調教という点では、あの賢人で正しい‥
ただ裏がある事を、誰一人見抜け無かっただけ‥盟主さえも‥‥
居城内で両親と自分は、ガルシア一族として目立つ存在‥
特に自分‥盟主の従者という立場が、他の賢人や高位階級に取って面白く無い事は知っている。
だから極力盟主の側から離れず、目立たないようにしていたのに、それが裏目に出るなんて‥‥