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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第14章 呪縛のパウリーネールークの嘆きー



「それで私達に頼みってなぁにルーク?」


「・・・
彼女の保護を‥
調教と拷問の賢人が目を光らせてる中、命さえあれば文句は言いません‥
それが‥せめてもの自分の償い、自分のひと言で盟主を動かしてしまったが為の・・・」


そうだ‥全て自分が悪い‥
盟主の問い掛けに、あんな言葉を返してしまったせいで、こんな事になってしまった。


自分が少しばかり執着し、気付かぬ内に好きになって‥


パウリーネには全く関係ない事なのに、巻き込んでしまったのは‥‥自分だっ!!



「生きていてさえいてくれれば良い‥自分はもうそれ以上望まないから‥
生きていれば、もしかしたら居城の外に出してあげられるかも知れない‥僅かな望みでも‥‥」


「「ルーク・・・」」


顔を‥上げる事が出来ない‥
両親だから話せる自分の本音、パウリーネだけはどんな形であっても守ってやりたい自分の思い。



「・・・あの子が本当に好きなのねルーク‥
人を愛せる子で‥良かった‥‥」


「母さん・・・」


「心配していたの‥
こんな場所で育ったんだもの、人を愛する事が出来ないんじゃないかって‥
・・・普通の子で良かったわ‥ルーク・・」


「・・・・・」


珍しい事に、母さんが自分を抱き締めてくれる‥
こんな‥抱き締められたのは、何年前の話だったろうか??



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