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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第14章 呪縛のパウリーネールークの嘆きー



「自分は・・・」


「良いのよ、人を好きになる事は悪い事じゃないの‥
愛する心が無ければ、人を殺す痛みも分からないわ‥‥」


「それは・・・・」


自分は無感動に人をこの手に掛けて来た‥
それが命令、それが必要だったから・・


だけど初めて助けたい命があると知った‥
命令とは別の所で・・・


そして‥手に掛けた命の重さ‥
殺った人々だって、自分と同じく大切な存在が居たのかも知れない。


それが痛み‥
愛する心を持ってしまったが故の、自分の中の葛藤‥嘆き‥‥


後戻りをする事は出来ないが、せめて1人でも悲しむ人が少なくて済む事を‥
自分はその程度しか祈る事が出来ない・・・



「ルーク・・
その女の事は、調教と拷問に見付かるギリギリまで、こちらが目を掛けよう‥
今の所はそれが精一杯だ、後分かっていると思うが、調教された部分を治す事は出来ない」


「分かって‥います‥
自分は彼女には会いません、そして居城に近付く事も極力避けます‥
それが彼女の安全の為、調教と拷問の賢人の使える駒としてなら、彼女の身の安全は保障される筈」


「やはり理解しているな‥
盟主が暗躍と暗殺の次候補としているのも良く分かる、ルークお前が一番気を付けなければならないのは、この居城なのかも知れん」



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