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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第14章 呪縛のパウリーネールークの嘆きー
「それも分かっています、失敗だったとは言え賢人に暗躍されましたから‥
そして彼女の事は盟主には話しません、盟主自身がお気が付きになられるまで、何時までも沈黙を守ります」
「そうか‥
では、その様に手を打とう、良いなルーク?」
「はい‥お任せします‥‥」
これがパウリーネと会わなくなった理由‥
パウリーネの命の保障と引き換えに、自分はパウリーネと離れる道を選んだ。
どうしても、彼女には生きていて欲しかったから・・・・・
「・・・
そういう事でしたか・・・
星も彼女の異変を告げています‥固い殻の中に閉じ籠もり、光すら見なくなったと・・・」
「すみません‥
でも、あの時はあれが最善だった‥それは何度思い返しても、俺は同じ行動を取ったと思います」
初めて語った、ルークの苦渋の決断‥
それが間違いでは無く、私を関わらせないようにしたのも正当な判断。
でも・・・!!
「確定な事も保障も出来ませんが、私なら彼女を元に戻せる可能性はあります‥
今日はどうしようもありませんが‥明日、此処から出る時に、ルークは私の送迎と偽り車を用意して下さい、後は車の中で話しましょう」
「分かりました、お言葉通り手配致します」
「ええ・・・」
聞いて捨て置ける程、私とて無感動な人種ではない‥
特にルークに対しては‥‥