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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第14章 呪縛のパウリーネールークの嘆きー
朝ルークは予定通りに、私をミュンヘンまで送るという理由で車を手配。
そしてそのまま、ルークが運転手として私に付く事に‥
テレーザが自分が運転手をやりたいようにしていたが、これは私が言葉巧みに断りを入れた。
「それで話の続きでしたね・・」
「はい・・・」
ルークを運転手に、私達はミュンヘンでは無く居城に向かっている。
勿論、別荘から出て直ぐ、車内に余計な盗聴器や発信機が無いかは確認済み。
「人間も自然の一部、これは分かりますね?」
「勿論です」
「調教によって消え隠れてしまった、彼女本来の性格を引き上げてみようと思います‥
ただ・・・」
「ただ??」
「どんな手を使ったかは分かりませんが、彼女に固く被った殻‥
これは心の引っ掛かりを意味し、その凝りを取り除かない限り、彼女本来の性格は出て来れません」
「心の凝り‥‥
自分には皆目見当が付きません」
ルーク自身には、全く心当たりが無さそう‥
ルークとパウリーネが会ったのは、そう多い数では無い‥
そんな短い間の出来事で、心に強烈な凝りを残せるのは何だろうか?