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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第14章 呪縛のパウリーネールークの嘆きー
予言の内容を曖昧にぼかし、ルークの本当に嫌そうな顔を見るのもまた楽しい‥
何時の間にか当たり前になった距離‥
特に居城から外に出てからは、ルークの性格がまた変わったと思う。
「本当に盟主は呑気です‥」
「こんな時だからこそ、余裕を持つべきではありませんか?
急いては事を仕損ずる‥何事も焦らず周到にですルーク??」
「・・確かに・・
それで軍服はどうされますか?」
「くすっ‥折れましたね‥
軍服はこのままで良いでしょう、一定階級以上は私が外に出ているのを知っていますし、ピアスと‥ああ、瞳の色は戻しますよ、それで十分です」
「はい‥
あの瞳は盟主お1人しか居られない‥‥」
「そういう事です、行きますよルーク・・」
少々余談と立ち話になっていたのを元に戻し、車を発進させ程なく本部遺跡の正面ゲートに辿り着いた。
「止まれ!
此処は私有地だ、無断立ち入りは禁止されているっ!!」
ゲートを見張る警備、勿論無階級で私達など見た事も無いだろう。
普段は正面では無く、別の入り口から出入りをしているが、今日は敢えて正面を選んだ。
「誰に向かってものを言っている無階級?
ピアスの確認くらいするもんだろ??」
「!?
・・近衛! し‥失礼しました!!」
「謝る相手は俺じゃ無い、隣に乗っていらっしゃる方にだ!!」
「・・・っ!?」