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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第14章 呪縛のパウリーネールークの嘆きー
無階級の警備の顔がドンドン青ざめていく‥
まあ、私のピアスとこの瞳を見れば当たり前の話・・
「ルーク‥その辺で良いです‥
それよりも、早くゲートを開けなさい・・」
「はっ‥‥はいっっ!!」
私の存在に慌てふためく警備を無表情に見詰め、割と最新式に替えてある正面ゲートが開くのを待ち車で潜り抜けた。
「・・・
ルークも上手いですね」
「盟主程では‥‥」
広く広大な敷地内を、車で正面入り口に向かって滑走・・
「今頃正面入り口は大騒ぎでしょう‥
そうですね‥やるならトコトンやりましょうか、ルークその道を右へ曲がりなさい」
「ですが、右は行き止まりの筈・・・」
「一見は‥
先ず見られない絡繰りを見せてあげます」
「絡繰り・・・」
この本部遺跡の敷地内には、ルーク‥いや、賢人達ですら知らない罠や絡繰りが多数ある。
遺跡が発見されて数千年、当時の手付かずの絡繰りの存在も‥
ルークに指示した場所は、そんな昔からある場所の1つ。
右に曲がり少し走れば、そこは永遠と続く壁に仕切られた場所・・
「何故行き止まりなのに道があるのか‥
理由はこういう事ですよ」
車から降り阻む壁に手を付ければ、ガコン!という大きな音が鳴り、昔からの絡繰りが動き出す。