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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第14章 呪縛のパウリーネールークの嘆きー
「この壁は地下遺跡と同じ石で出来ていて、希少種のみに反応します‥
要するに抜け道です、昔はこんな仕掛けや絡繰りが多かったんですよ」
壁は2メートル程の幅で地下に埋まり、車1台なら通れる広さ‥
それに、このルートを使うと、かなりのショートカットが出来る。
「盟主‥壁の向こうは‥‥」
「気付きましたか?
居城正門に繋がる道です」
「正門の大扉も開かな‥‥‥‥盟主なら開けそうです・・・・・」
「良く分かりましたね、あの大扉も同じ絡繰り、今は私しか開けられません‥
そして正門からの方が、客間に近い違いますか?」
「その通りです‥
誰かに話したら驚かれそうだ‥‥」
「時間勝負‥毎回呑気ではありませんよ私でも‥
賢人共は正面入り口と思っている隙に、こちらは居城に入ってしまう算段」
「極力急ぎます!」
私が車に乗ったら、ルークは車を急発進させ、事故らないギリギリのスピードを出して、居城の大扉の前に到着・・
所用時間数分と言った所‥
多分30分以上はカット出来ている、私の計算では‥‥
「・・・・・」
またもガコン!という音と共に大扉の絡繰りが作動‥
実に数百年振りの大扉の開閉‥‥
「・・埃っぽいのが難点でしたか・・」
「開かずの大扉でしたから‥
上から埃が降って来ます・・・」
「仕方ありません、急ぎますよルーク」
「はい‥‥」