この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛外伝・自由への扉ー
第14章 呪縛のパウリーネールークの嘆きー
ゆっくりと目を瞑り、パウリーネと同調する‥
本当は‥このやり方は嫌いだが、今はこの方法しかパウリーネを助けられる術は無い・・
(・・・
彼女の過去・・・)
子供時代から娼婦時代‥手に取るように流れて来る彼女の記憶。
人が知って欲しく無い所まで見えてしまうのが精神世界の同調‥
だから私はこの方法を嫌う・・
『そろそろ本当に寒くなる、部屋に戻ろう‥』
『このまま?
それに上着・・・』
『このまま、上着は寒いからパウリーネが羽織っていろよ』
『・・・はい‥‥』
これは‥居城?
確か居城の片隅に、こんな小さな中庭があった・・
(この先‥ですか‥‥)
幸せな2人の後、一体何が起こったか‥
答えは、今の記憶の直ぐ側にあった。
『盟主の梃入れかも知れんが、此処に居る以上無階級に尊厳など無い!
そして貴様はそれ以下、あの従者に股を開くだけの奴隷階級、此処は階級が全てであり、幾ら盟主の命だとしても貴様には調教が必要だ!!』
『な‥‥んで‥‥』
見付けた!
これが発端‥しかし調教と拷問の言い草‥
完全に私が言った事への命令無視‥‥
((じゃ‥じゃ‥ルークさんは、この事を知っていたの!?
知っていたのに私に優しくしたの!!))
賢人の言葉が故の、パウリーネの勘違いと思い込み‥
あちらも、その方向に持って行っている・・・