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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第14章 呪縛のパウリーネールークの嘆きー
次に見えるのは‥これは調教部屋‥
そしてパウリーネに鞭打つ賢人の姿‥‥
『貴様はまだ分かっていない、奴隷など何時でも簡単に処分出来るとな‥
言え!貴様は何だ?』
『わ‥‥私は‥‥娼婦です‥‥‥』
この時点では、彼女の精神状態は追い詰められながらも、まだ普通を保っている‥
では、徹底的に彼女を打ち壊したものは何??
『従者??』
『ルーク・ガルシア‥
第5近衛階級の盟主の従者、賢人夫婦の子であり暗殺を専門としてこの居城の中で育った‥‥
盟主に目を掛けられたから、のうのうとしていられるが、でなければ今頃は只の暗殺者だったろうよ』
『そんな・・・』
『知らされてなかったか?
ああ、暗躍も彼奴の得意範囲だったな、言葉巧みに釣られたのが貴様だったって事だ』
((私は騙されたの?
ルークさんに騙されたたんだ、暗躍‥つまり裏で手を回され、話すのが苦手と言いながら私はルークさんに操られた・・
どうして‥どうして私だったの‥ルークさん!!))
「・・・
見付けた!
こういう事でしたか‥」
敢えてルークの身分を教え暗殺者だと教え‥
その心の隙間にルークの暗躍という、騙されたと思わせる言葉。
そう‥彼女はルークに騙されたと思い心を閉ざし‥
更なる賢人の奴隷という擦り込みで、出来上がってしまったのが今のパウリーネ。