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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第14章 呪縛のパウリーネールークの嘆きー
「お願いだから‥‥信じて欲しい‥‥パウリーネ‥‥」
「・・・・・」
もう‥これ以上、なんて言って良いのか分からない‥
思った事は全て話した、後はパウリーネが信じてくれるか‥‥くれないのか‥‥‥
「・・パウリーネ・・」
どれだけの間、自分はパウリーネを抱き締めていたんだろうか?
数分にも思えるし、数十分にも思える沈黙‥
それを崩したのは‥‥パウリーネが自分の頬に触れたから・・・
「・・・・・涙」
「・・・・えっ!?」
「泣いて‥
私‥ルークさんを、こんなに困らせていたのね・・・」
「パウリーネ!?」
自分は‥泣いていたのか?
・・初めて人前で涙を流した・・
「ルークさんを‥信じます‥
こんな綺麗な涙を流せる人が、嘘を吐く訳ないもの・・・」
自分を見るパウリーネの瞳は‥数年前に見たあの頃の瞳・・
「・・・
良かった・・戻って‥くれた・・・パウリーネ・・・」
「私こそ‥ごめんなさいルークさん‥
ずっと心配してくれてたなんて‥‥私‥‥」
「パウリーネが悪い訳じゃ無い‥
全ては俺が悪いんだ‥‥」
「・・・
それには私も関与していますから、話は後で‥
ルーク、パウリーネ‥そろそろ賢人共が来ます」
「盟主・・・」
「どうしますか?
このままでは、ルークの腹の虫も収まらないでしょう‥
私かルーク‥選択はルークに一任します」