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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第15章 愛のピンクサファイア



「ん‥‥パウリーネ?」


うっかり本気で眠ってしまい、目が覚めたのは夜も更けた時間。



(パウリーネは‥‥)


自分にくっ付いて、穏やかそうに眠るパウリーネの姿に安心を覚える‥夢じゃ無かったと‥‥



(それにしても‥‥)


あれから4~5時間は経っていて、あの後居城内の動きは??



「・・・・・」


暫くパウリーネを見ていたが、彼女は簡単には起きそうにない‥


これなら少し抜け出しても大丈夫、朝までに戻っていれば良い。



「・・・・・」


そっと‥物音1つ立てずベッドから抜け出す‥
こういう事は自分の得意範囲。


簡単にズボンとYシャツだけ着て、後の軍服の残りは手に持ち客間を抜け出す・・・



(先ずは着替え‥‥)


この埃だらけの軍服では、自分だって嫌だ‥
となると、一番最初は最上階にある自分の居室。


その歩いている間に、何か引っ掛かればとは思ったが、生憎とこういう時は何も起こらない。


ただ最上階に着いてしまい、着替えてから仕切り直しだとは思う。



(??
盟主の部屋から灯りが?)


では盟主は居室に居られる‥
といっても、やはり着替え優先、この格好ではあまりにも失礼に当たってしまう。



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